将棋の勝敗と反則負けや引き分け

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将棋の決着のつけ方

 

最近は将棋がテレビニュースで流れることが多いですが、負けた側が「負けました」と言っているのを耳にしたことがある人も多いと思います。まず、自分の王様がどこにも逃げられなくなる――詰まされると、その時点で決着です。

 

もうひとつは、もう勝ち目がないと思った時点で無駄に勝負を引き延ばさず、負けを認めることができます。これは逆に言うと、どんなに優勢に立っていても一方的に勝利宣言をすることはできないということです。

 

この2つが将棋における基本的な決着のつけ方になります。負けた側は、はっきりと「負けました」や「参りました」と言わなければなりません。悔しいからと無言で席を立つようなことは、マナー違反だと言われてしまいます。

 

反則負けがいくつかある

将棋には指してはいけない手、つまり反則がいくつかあります。これをやってしまうと、自動的に負けになってしまいます。以下に代表的な反則負けを紹介します。

 

二歩

将棋でもっとも発生しやすい反則です。同じ筋(縦の列)に歩があるのに、持ち駒の歩を打ってはいけません。

 

王手放置

王手をされているのに、玉を逃げたり他の駒で防いだりせず、他の手を指してはいけません。

 

図は王手をされてはいませんが、玉の前にいる桂馬を動かしてしまうと、香車に取られてしまいます。このように自分から王手がかかる形にしてしまうのも、王手放置の一種になります。

 

駒を本来動けないマスに動かす

たとえば歩を後ろに動かすなど、ルールにない指し方をしてはいけません。特に初心者のうちは、金と銀の動きを混同してしまうことが少なくありません。他には駒を見間違えて指してしまったなどのケースで考えられます。

 

また、遠くまで利く駒を動かすとき、一マスずらして着手してしまうケースがあります。特に角(馬)は斜めに動けますが、縦や横に動かすのと比べて、図のようにうっかりしやすいのです。

 

打ち歩詰め

図で持ち駒の歩を相手玉の正面(1二)に打てば詰みそうなのですが、これは「打ち歩詰め」という反則になります。持ち駒の歩を打つことで相手玉を詰ませてはいけないという、ちょっと難しい反則です。

 

なぜ持ち駒の歩で詰ませてはいけないルールが作られたのか、はっきりとした理由はわかっていません。一番下っ端の兵が王様を討ち取るのはいけないから――そんな面白い説もありますが、盤上の歩を進めて詰ますことは問題ないので、決定的な説とするのは難しそうです。

 

めったにないけれどこれも反則負け

その他、非常にレアケースな反則がいくつかあります。

 

二手連続で指す

将棋は交互に駒を動かすゲームなので、二手連続で指してしまってはゲームそのものが成り立ちません。
実際にプロの将棋でもこの反則がありました。いったん席を外し、戻ってきたら相手がすでに指したと勘違いして、自分が指してしまった。即座に二手指しと判定され、いい勝負だったのに反則負けになってしまったのです。

 

行き場所のないマスに持ち駒を打つ

歩と香車は相手陣の一番奥、桂馬は二段目以内に打ってもそれ以上動かすことができません。このように行き場所のないマスに持ち駒を打つのも反則になります。持ち駒を間違えて手に取り、気がつかないまま打ってしまったというケースで考えられます。

 

先手と後手を間違える

先手と後手が決まっているにもかかわらず、後手が最初に指してしまう反則です。これもまたプロの将棋で実際に発生したことがありました。

 

「待った」はしてもいい?

勝負がついたら、そのゲームはそれまで。どんな競技でも共通のルールですが、将棋や囲碁、チェスなどのボードゲームでは「待った」の光景がしばしば見られます。負けに直結するような悪い手を指したり、うっかり反則をしてしまった場合に「今のはちょっとなし!」とお願いして盤面を元に戻すのです。

 

もちろんプロの将棋では、待ったは絶対にありません。しかしアマチュアでは、特に初心者同士の対局や大人が子供に教える場合は、もう少し柔軟に考えてもいいでしょう。何回かは待ったをありにしてゲームを長続きさせたほうが、結果的に楽しめる場合もあるはずです。

 

引き分けになることもあります

 

将棋は必ず決着がつくわけではなく、引き分けになるケースもあります。

 

千日手


双方が同じ駒を、同じ手順で繰り返し指し、いつまでも局面が動かない。これを「千日手」と呼び、引き分けになります。具体例を見てみましょう。先手は相手の飛車がいない位置から攻めたいと考えました(A図)。そして2八飛と指しました。すると後手もこれに対抗して、2二飛と指しました(B図)。

 

先手は再び、相手の飛車がいない位置から攻めるため、元いた8八に戻しました。すると後手も同じように元いた8二に戻しました(A図)。

 

お互いこのように動かすのが一番いい手なのですが、そのため同じ手順の繰り返しとなり、勝負がつかなくなります。具体的には「4回繰り返して同じ局面になった」ときに千日手となります。

 

持将棋

将棋の駒は基本的に前に進むようにできています。そのため、図のように相手玉が自分の陣地に入り込むようなことになると、詰ますのがほとんど不可能になってしまいます。

 

このように互いの王様を詰ます見込みがなくなった場合は「持将棋」という引き分けになります。プロの将棋ではもう少し細かいルールが決められていますが、アマチュアはどっちの王様も詰みそうにないと判断した時点で「引き分けでどうですか?」と持ちかけてかまわないでしょう。

 

引き分けになった場合は、先手と後手を入れ替えて最初から指し直しになります。

 
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