将棋の銀の使い方

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銀は攻めの要となる駒

 

「将棋の攻めは飛角銀桂」とよく言われています。

 

つまり飛車、角行、銀将、桂馬が攻めの要の駒であるということです。この中でも一番小回りが利いて使いやすいのは銀です。そのため、本格的な攻撃を始める前に銀を前線に繰り出していくことが大切です。

 

銀と名の付く戦型

将棋にはいろいろな戦法がありますが、銀と名の付くものがいくつかあります。これも銀が攻めの要であることを表しています。

棒銀

棒銀

銀を飛車の先に、棒を伸ばすように進めていく「棒銀」です。初心者がもっとも覚えやすいと言われる戦法です。

 

腰掛け銀

腰掛け銀

銀を中央の歩の上に配置する「腰掛け銀」です。まるで腰掛けているように見えますね。プロの間では頻繁に現れる戦型で、日々研究が進められています。

 

早繰り銀

早繰り銀

右から4筋目に繰り出していく「早繰り銀」です。棒銀や腰掛け銀と比べて早いというわけではないのですが、こう呼ばれています。

 

この3つはジャンケンのように相性があると言われています。棒銀は腰掛け銀に有利で、腰掛け銀は早繰り銀に有利で、早繰り銀は棒銀に有利。必ず勝てるというわけではありませんが、慣れてきたら相手の出方を見ながら攻め方を変えるということも、覚えてみましょう。

 

銀と名の付く囲い

囲いにも銀と名の付くものがあります。

銀冠

銀冠

王様の上に銀が来る「銀冠」。上部からの攻めに強く、また居飛車でも振り飛車でも組みやすい、優秀な囲いです。

 

矢倉銀

銀矢倉

通常の矢倉は6七に金がありますが、これが銀になっているのが「銀矢倉」です。横に二枚並んだ形が美しく、防御力も通常の矢倉と同等以上です。手数がかかるため、組むのはちょっと難しいのですが、もし組めたら簡単には崩れないでしょう。

 

寄せに必須のテクニック「腹銀」

銀を使った攻めのテクニックは多く、特に覚えておきたいものが「腹銀」です。

腹銀

図は相手玉の真横、▲2二銀と打ったところです。

 

これは王手ではないのですが、次に▲1三金と打てば詰みです。仮に▲2二金と打ってしまっては、△1三玉と逃げられるところでした。斜め後ろに利く銀は「相手玉を逃がさないようにして、次に詰ます」という局面でとても役立つのです。

 

あえて成らない

駒は基本的に成ったほうがよいのですが、場合によっては成らないほうがよいこともあります。銀は成れば金と同じ動きになりますが、横と真後ろに動けるようになる代わりに、斜め後ろに動くことができなくなってしまいます。
つまり斜め後ろへの利きを残しておきたい場合は、あえて成らないのです。

 

銀成らないa

図は棒銀戦法から▲2三銀不成と進めたところです。ちなみに不成は「ふなり」ではなく「ならず」と読みます。後手は角を取られたくないので、△4四角と出ます。しかしここで好手があります。

 

銀成らないb

▲3四銀成とバックしながら成って、引き続き角取りです。相手陣から出たときも成れることを生かしたテクニックで、こうなれば先手よしといえます。実戦ではこうした手がしばしばあり、時には勝敗にも直結します。銀を成るか成らないかは、よく考えてから指すのが大切です。

 

桂先の銀は定跡なり

銀は攻めだけでなく、もちろん受けにも役立ちます。

桂先の銀は定跡なり

図は桂馬の正面に銀を打ったところです。

 

桂馬の利きに銀の利きが重なっているのを確認してください。これなら△8八金と打ち込まれても、▲同銀と取れます。以下△同桂成▲同玉と、完全に相手の攻めを切らすことができるのです。「桂先の銀は定跡なり」という格言があります。桂馬で攻められたときは盤上、または持ち駒の銀を使って受ける。これも初級者のうちに覚えておきたいテクニックです。

 

好きな駒は銀だと答える棋士は多く、その代表は棒銀戦法を得意とする「ひふみん」こと加藤一二三さんです。ビジネスにたとえて、どんどん前に出て行く営業部長と表現しています。みなさんも銀を上手く使うことで、戦況を切り拓いていきましょう。

 
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